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毎月大体残り3営業日くらいになってくると、各種報道によって翌月の大手銀行の金利が分かってきます。そこでそうした情報をわかりやすくまとめていきたいと思います。
ちなみに、すでに3月の住宅ローン金利の全体的な予測については以下の通りご案内しております。
>>>[2017年3月の住宅ローン金利予想]
20年・30年は+0.1%程度上昇も、基本的には据え置き
3月の住宅ローン金利は「20年・30年固定金利については+0.1%程度上昇する可能性があるものの基本的には据え置き」と予想しました。
次に3月のフラット35の金利については以下の通り予測しております。
>>>[2017年3月のフラット35金利予想]
前月比+0.01% フラット35表面金利1.11%?
まとめるとこうですね。
・フラット20金利 : 0.99% → 1.00% (+0.01%上昇)
・フラット35金利 : 1.10% → 1.11% (+0.01%上昇)
こちらは多少上昇すると予想しております。
では本題に戻って報道内容をまとめていくと、まず大手銀行のプライスリーダーである三菱UFJ銀行の金利はこういうことになります。
◆三菱UFJ銀行の2017年3月の住宅ローン金利(表面金利)
・変動金利 : 0.875% → 0.875% (据え置き)
・10年固定 : 0.500% → 0.550% (+0.05%上昇)
・20年固定 : 2.700% → 2.800% (+0.10%上昇)
変動金利は「据え置き」、10年固定金利は「+0.05%上昇」、20年固定金利は「+0.10%上昇」ということですね。
長期金利については上記グラフの通り足元では低下傾向にあり、多少下がっても良さそうなものですが、月半ばまで高値圏で推移していましたのでそうした影響を受けたのかもしれません。
実際、当サイトでも上記の通り「20年・30年固定金利については+0.1%程度上昇する可能性がある」と予想していたわけですしね・・・。
なお上記は表面金利であり保証料(+0.2%)込みではこのようになります。
◆三菱UFJ銀行の2017年2月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利 : 1.075% → 1.075% (据え置き)
・10年固定 : 0.700% → 0.750% (+0.05%上昇)
・20年固定 : 2.900% → 3.000% (+0.10%上昇)
いずれにしても他の大手銀行が「利上げ」で追随するのかどうか気になるところですが、みずほ銀行の3月の金利はこうなっています。こちらは最初から保証料(+0.2%)込みの実質金利でいきましょう。
◆みずほ銀行の2017年2月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利 : 0.800% → 0.800% (据え置き)
・10年固定 : 1.025% → 1.025% (据え置き)
・20年固定 : 1.325% → 1.325% (据え置き)
こちらは三菱UFJ銀行とは対照的にいずれも「据え置き」ということですね!3月という住宅ローンのハイシーズンに向けた「戦略的な金利据え置き」という面があるのかもしれません。
結果的には大手銀行の中でも対応が分かれたわけで興味深い動きです。
最後に人気の住信SBIネット銀行の金利はこうなります。
◆住信SBIネット銀行の2017年2月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利 : 0.447%〜0.568% → 0.447%〜0.568% (据え置き)
・10年固定 : 0.540%〜560% → 0.500%〜0.560% (−0.04%低下)
・20年固定 : 1.020% → 1.060% (+0.04%上昇)
>>>住信SBIネット銀行の最新金利はこちら
何とこちらは10年固定金利については最低金利を「−0.04%」引き下げる一方で、20年固定金利は「+0.04%上昇」ということでトリッキーな動きだと言えそうです。
後者については市場金利の動きに即した一方で、前者については競合などを意識した、これまた「戦略的な金利設定」ということなのでしょうね。
なお今回はすでに月末となっていることから確定金利です。ご留意ください。
いずれにしても3月の住宅ローン金利は概ね予想通り、「20年・30年固定金利については+0.1%程度上昇する可能性があるものの基本的には据え置き」ということになりそうです。
ではここで2015年1月からの長期金利と上記銀行の10年固定金利の変遷を振り返るとこのようになります。
概ね連動しているわけですが・・・ただ最近はやや相関が崩れてきている気もします。
各銀行の「思惑」がこうした不規則性を生むのでしょうね。参考になさってください。
みなさんが来月も最高の住宅ローンに出逢えることを祈っております。
<日本住宅ローンプランニング編集部>